報告!いろんなアート展本当に「いろんな人」たちがうろうろとしていて、なんだか、まるで、超大作映画を観た後のような、超大作の夢を観たあとのような、そんなぼんやりとした光景が走馬灯のようにぐるぐるとわたしの頭の中をかけめぐっています。■有名大学関係者 某有名大学の鉄道愛好会のDB(どんな肩書きなんだ?)だという人で、なぜかその名刺までもっていて、その名刺を自分の胸にもつけて歩いていた男と出会った後に、都立大学で教えているというたぶん実際に先生らしき人と名刺交換したり。 ■金の鳥 一見すごく普通な感じの青年が作品を見てくれているなあとおもいきや、突然「ていうか、俺だってしょうがいあるんだから絵を描かせろって感じなんだけど」と要求してきて、もちろん絵を見ると描きたくなる心理を理解して展覧会の中にお絵書きコーナーを作っているオーバですから、お絵書きコーナーで描いてもらったら、「鳥インフルエンザで鳥の評判が落ちてかわいそうなので、せめて絵の中だけでもと思って、鳥を金で囲んでみた」なんて金で縁取られた鳥がたくさん飛んでる姿を描き出したり。 ■全国各地から 岩手の人がわざわざ、このために泊まりがけで来てくれたっていうのは書いたけど、愛知の人も大きな荷物をもってしかも3人組で、わざわざこの展覧会を見に来てくれたり。 ■出品者も続々。 1)引きこもりの「ち」ちゃん 今引きこもりでオーバのアトリエに来る以外はまったく家から出ることができない状態という中学2年の女の子「ち」ちゃんがなんと朝イチで展覧会を見に来てくれた。 彼女こそは、社協から「このイラストはインパクトありすぎるので、他の絵にしてくれないか」といわせた問題の作品、展覧会のチラシの絵を描いた女の子だけに、来てくれて本当にうれしかった! 詳細は以下をご覧ください。 ■1/25日記「表現についてその受け止め方について」 ■1/27日記「表現について-「エロバロメーター」のその後」 2)謎の男アッキー 久しぶりにアッキーも家族4人で来てくれた。 お受験のため1年前からアトリエに来れなくなっていた弟くんも久しぶりに登場。だけど、一見誰だかわからなかった。 だって、背が1年前より20センチは伸びていたし、すごーくカッコよくなっちゃって、しかも、受かった中学は、東大一直線で有名な東京の「A中学」。 スタッフ「ケ」とわたしは、思わず小学6年生に結婚申し込みそうになりました。 あんなにかわいい子だったら、年の差なんて! アッキーが「お義兄さん」っていうのもスリリングでいいかも? アッキー:(以下オーバのニュースレターより転載) ナゾ、ナゾ、ナゾだらけのアッキーも早くも中学生。 いまだ、ナゾはナゾのまま、どんどん背が高くなっています。 アッキーがオーバを利用しはじめて、たぶん、4年くらいになると思うけど、ず----と、毎回、四つ切りの紙2枚に、クレヨンで、昔習ったというマンガのキャラクターをいくつも描 いて、それに絵の具でいろを塗るというお仕事のような制作をしてきていました。そしてその 前後には、オーバちゃんたちに帽子をかぶらせて(なぜ?)、所定の位置に座らせたり、『ヅ』のメガネをとったり、『ス』の髪の毛のゴムをとったり、時には、家具の掃除をはじめ たり、トイレに立てこもったり、洗剤を頭にかけたり、いろんなことをして、時間をつぶして?オーバちゃんたちをそのパフォーマンスでびっくりさせたり、喜ばせたりしてくれていました。 ところがです。 変化は突然にやってきました。 今まで、絶対に『四つ切り2枚にクレヨンと絵の具でキャラクター』だったアッキーが、八つ切りに鉛筆で、『夢』と描き始めたのです。 「アッキーの夢って!?」とあまりに、ファンタジックな展開に、かたずを飲んで見守るオーバちゃんたちの目の前で、アッキーは迷わず、『庵』と続けたのです。 が-----ん。さすが、アッキー!「夢庵」が好きだったのね。 3)ユ 「ゆ」くんは、学校の書き初めでいきなり「おみごん」と描いたすごい男。 ねちょねちょぐちゃぐちゃが好きで、水が必要な時はだ液で自給自足してしまうサバイバー。 大好きな粘土の「粘度」も汚れた手や足を洗うのも、だ液があればすべて事が足りているのです。 家では、チョコレートシロップと小麦粉をまぜてぐちゃぐちゃしていたり、おにぎりがあれば片栗粉を混ぜてぐちょぐちょしてみたり、鼻血が出ればそれで描いてしまう。 *機関車トーマスが大好きな「ゆ」は、鼻血で赤い機関車「ジェームズ」を描くらしい。 果ては鼻血を「ジェームズ」とよんでいるとか、、、。 今ユの母からメールきた。 『昨日はどーも。 暖かい雰囲気でこんなアートのありかた、いいなぁ・・・ 私も作品群の中にずいずい入って、水でパフォーマンスする作家を叱ったのは初めてでした。 うちのだんな曰く、ひとりひとり個性がすごくて(その辺の展覧会より)本当におもしろかったとのこと。 ゆ、もたくさんある展示の中からやっぱり自分の作品の所へいったのは、よく考えるとおもしろいよね。 いつもはゆを連れて街に行くとすごく神経をつかうけれど、昨日はそのすじの関係者ばかりの中で濃かったので安心して泳がせることができ、疲れなかった。その結果かどうか、ゆ、も楽しかったようです。』 ちなみに、無料お茶会でも大活躍。 両手をスクリューのようにまわして、一気に2つのお茶をたてて、スタッフにふるまってくれたらしいです。 ちなみに「ゆ」の作品は、介護実習室のお風呂場の展示。 案の定、風呂場に入っていって、自分のつくった「茶色い雪だるま」を全部、風呂水につけて、風呂場に色水を作っていました。 おかげで、レイアウトはめちゃくちゃになり、一部作品は破損しましたが、かなりいけてるライブパフォーマンスでした。 4)「も」さん 「も」さんも全開でした。 養護学校時代、お茶クラブの幽霊部員だった「も」さんは、旅行先で野だてに参加して、「わたしもお茶をやっていた」といって、「裏ですか?表ですか?」と聞かれ「○○養護学校」と答えたという、、、。 5)「さ」さんの静かなライブペインティング これもすごかったー! 分科会の人たちが、「ぜひ、正面で描いてほしい」といってくれたので、急きょ描く場所をパネリストのとなりに設置。 片側では、聴覚しょうがい者のためのOHPによる筆記が映し出され、手話通訳が入り、片側では「さ」さんが、何もないかのように、淡々と描いている、、、、。 すごい空間でした。 かっこよかったー。 肩書きを持たない男「さ」さんについては、1/22日記「いろいろな人たち…カフェのお客さん2」を見てください。 6)ミス・トミエの似顔絵描き これも、大人気で、30人も描いて、9000円も稼いでいました。 7)アートなお店 知的しょうがいのある若者たちのグループに販売をお任せしたら、なんと5000円も誤差が出ましたー。(爆) 物販て儲からないのでちょっと痛いけど、でも、笑えます。 8)お茶会 お茶のボラさんたちははりきって、7名もの和装の女性たちが登場して本格的にやってくれました。 いい感じだったー。 ■以上2004年3月21日の日記より +++++++++++ ■介護実習室での「ゆ」の作品展示。 *「ゆ」についての詳細は21日の日記を参照してください。 今回は、それぞれ部屋ごとに特色があるので、各部屋の備品を利用して展示をした。 ちなみに、右はしに見えるのは、介護実習用の人形「ともこ」さん。これで蘇生の勉強をするようだ。ちなみにお値段数十万円らしいです、、、。 ■自分の展示場所で、自分の作品をゆぶねにつけて遊ぶ「ゆ」くん。(12才) ■アッキーの展示 介護実習室にあった計8台のベッドに、今回のテーマカラー「ピンク」のシーツを敷いて、それぞれに8人の作品を展示。 ユニークな制作風景の残っている人に関してはベッド用のテーブルにモニターを設置してそのプロセスを見せた。 ■和室の展示の一部 和室のテーブルの上にも作品を展示して、テーブルクロスをかけて、ゆっくりと作品をながめながら、お茶をのんだりお弁当を食べたりくつろげるようにした。 奥の部屋では、お茶会を開催。 正面の板の間の窓や壁面にも作品を展示して、その前に座ぶとんを並べて、ひなたぼっこをしながらゆっくり作品と過ごせるようにした。 奥のお父さんは、障子の陰にある座ぶとんの束の上ですっかりくつろいでいる娘を見守っている。 ■「さ」さんの静かなライブペインティング 若い障害者自身によるしゃべり場にて、なぜかライブペインティングをしている「さ」さん。 奥では筆記通訳、手話通訳が、並び、パネリスト手前こちらを向いているのがネットアイドルとして売り出し中の「あゆ」。ホーキング青山と同じ障がいをもち、彼との対談や「ここがヘンだよ日本人」にも出演した人。 実は、「あゆ」も、最近楽天デビューしてるんです。 ■日記リンクしているゴーヤ泡盛さんも来てくれました! ゴーヤ泡盛さんの3月21日の日記 http://plaza.rakuten.co.jp/goyaawamori/diary/2004-03-21/ ■以前アート身体診断してくれた大阪のアーティストミマキングさんも、大阪から来てくれました! ミマキングさんのさんの3月21日の日記 http://plaza.rakuten.co.jp/mimaking/diary/#2004-03-21 ■以上2004年3月22日の日記より |